鳥取県が主催する、県内全域で行うアートプロジェクトの「鳥取藝住祭」。アーティスト・イン・レジデンスを通じて藝術がある住まいをつくり、豊かな暮らしを実現する試みです。

この鳥取藝住祭のコピーライティング、パンフレットやウェブサイト、アーカイブ冊子などの広報物の編集製作、広報戦略を担当しました。

鳥取藝住祭とは、各地域で活動する団体・個人が主体となり、アーティスト、映画監督、ミュージシャンなど表現者の生み出す可能性を信じ、彼らと地域の人々と共にそれぞれの身近な日常の中に藝術がある状態、つまり「藝住」をつくりだしていく試みです。一定期間、アーティストらが鳥取各地に滞在し、ワークショップや作品制作などを行うアーティスト・イン・レジデンスです。

観光客を誘致するのではなく、地元に住まう人たちとともに、その日常にある生活のなかにあるものに着目し、日常そのものに藝術を育む取り組みをしていく。日常性によりアート的視点やアート的思考を浸透させていくことを目的としたため、コピーを「日常を拓く」と、「藝住」に込めたコンセプトを一言で表現しながら、鳥取藝住祭で行うさまざまなプロジェクトをこの言葉に引き寄せていきました。

ウェブサイトでは、各AIRの取り組みのアーカイブだけでなく、事務局によるそれぞれのAIR取り組みを取材し、発信するコーナーを開設。長年地元に住んでいた人、移住してきた人などがともに作品づくりに取り組みながら、鳥取の各地にある歴史や物語を丁寧に紐解く作品作りの過程やイベントレポートなどを形にしています。

また、ウェブサイトの更新を通じて、これまで地域の取り組みを発信する機会がなかった事務局の方々に対して、広報やPR戦略の考え方を伝えることで、地域の物語を地域に住む人達が発信することの意義やその効果について体感してもらうよう心がけました。事務局として務めている人も、地元の人、移住者などさまざまです。複眼的な視点で地域を紐解くことで、さまざまな物語が生まれてきています。

 

 

プロジェクトのアーカイブ冊子では、各地域で行われたAIRの活動とともに、作品の背景、地域にもたらした効果などを丁寧に取材し、形にしています。また、冊子の後半では、鳥取に移住した人たちによるインタビューを掲載し、「藝住」というコンセプトをより伝えるためのアーカイブ&コンセプトブックとして仕上げています。

期間:2015年4月〜2016年3月
Partner:アーティストリゾートとっとり芸術祭実行委員会
Editorial,Contents,PR manegement:江口晋太朗(TOKYObeta Ltd.)
Design:土屋勇太(HOSAKU inc.)

<鳥取藝住祭2015>

開催期間:2015年6月20(土)〜11月29(日)
事務局
アーティストリゾートとっとり芸術祭実行委員会

公式WEBサイト:http://tottorigeiju.com/

参加団体
鳥の劇場運営委員会(鳥取市鹿野町)/ホスピテイル・プロジェクト実行委員会(鳥取市)/因幡さんかいどう物語 (鳥取市)/ことるり舎 (鳥取市気高町)/くらよしAIR連絡協議会 (倉吉市)/米子建築塾(米子市)/淀 江よりみち部(米子市淀江町)/岩美現代美術展実行委員会 (岩美町)/築き会(大山町)/一般社団法人 里鳥(日野町)

主催・助成・後援
〈主催〉アーティストリゾートとっとり芸術祭実行委員会/鳥取県
〈助成〉平成27年度 文化庁 文化芸術による地域活性化・国際発信推進事業
〈後援〉鳥取県教育委員会/鳥取市/鳥取市教育委員会/倉吉市/倉吉市教育委員会/米子市/米子市教育委員会/岩美町/岩美町教育委員会/大山町/大山町教育委員会/日野町/日野町教育委員会/カナダ大使館/中海カナダ協会/新日本海新聞社/朝日新聞鳥取総局/山陰中央新報社/毎日新聞鳥取支局/読売新聞鳥取支局/産經新聞鳥取支局/日本経済新聞鳥取支局/中国新聞鳥取支局/NHK鳥取放送局/日本海テレビ/BSS山陰放送/TSK山陰中央テレビ/共同通信社鳥取支局/時事通信社鳥取支局/日本海ケーブルネットワーク/中海テレビ放送

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